第70回自由民主党秋田県支部連合会定期大会を開催するにあたり、ご臨席を賜りましたご来賓をはじめ、ご出席頂きました支部長、代議員、党員党友、国会議員、顧問並びに県議会議員の皆様に御礼申し上げます。
昨年の第69回定期大会以降の党活動などについて、その概要をご報告いたします。
最初に、選挙関係でありますが、任期満了によるわが党の新しい総裁を選出する総裁選挙は令和6年9月12日に告示され、高市早苗候補、小林鷹之候補、林芳正候補、小泉進次郎候補、上川陽子候補、加藤勝信候補、河野太郎候補、石破茂候補、茂木敏充候補と現行の総裁公選規程で過去最多の9名が立候補し白熱した政策論争を繰り広げました。また、ネットで生配信された国民の声に応える政策討論会も実施されております。
9月27日の秋田県連の開票結果は、高市候補が1,517 票、小林候補が140 票、林候補が454 票、小泉候補が1,895 票、上川候補が168 票、加藤候補が299 票、河野候補が92 票、石破候補が2,934 票、茂木候補が40 票となり、同日行われた国会議員による投票結果と全国の都道府県連の結果による1回目の投票の結果は一位が高市早苗候補、二位が石破茂候補でありましたが、国会議員による決選投票において石破茂候補が、第28代総裁に選出されております。
なお、秋田県連の投票率は前回より1.5 ポイント下がり70.41%でありましたが、全国平均より約4ポイント上回っております。
石破茂新総理は新政権について国民の信を問うとして、10月9日に衆議院を解散し、第50回衆議院議員総選挙は10月15日公示、27日投開票の日程で行われました。わが党は「日本を守る」「成長を力に」を基本原則として具体的な政策や考え方を訴え、党員党友が一丸となって戦いましたが、多くの国民から厳しい声をいただき、与党としても過半数を割り込む厳しい結果となりました。
秋田県におきましては、本日ご来場いただいた皆様や、党員党友支持者の皆様の力強いご支援をいただき、公認候補者3名全員が当選を果たし、議席を得ることができたことに厚くお礼申し上げます。
昨年7月以降の地方選挙並びに本年4月に行われたミニ統一地方選挙などでは各市町村長や議員の選挙において党推薦候補及び党籍を持った候補者が多数当選されておりますことをご報告申し上げます。県連所属の支部関係者及び友好団体各位に多大なるご協力をいただきましたことに、改めて厚くお礼申し上げます。
また、昨年9月7日開催の総務会において「中泉松司前参議院議員」を本年行われる第27回参議院議員通常選挙における秋田県選挙区の公認候補予定者として党本部に上申することを全員一致で決定し、9月26日に党本部において自民党公認候補予定者として決定されておりますことを報告させていただきます。
次に、内政関係の報告であります。昨年11 月、石破政権は、国民の安心・安全と継続的な成長に向けた施策を盛り込んだ、事業規模39兆円となる総合経済対策を実行するための「令和6年度補正予算」を野党からの賛同も得て成立させております。比較第一党として幅広い合意形成を図るべく、各党・各会派と真摯に協議を重ね、責任ある立場で国会での議論を尽くして成立に至りました。
12 月には、国民の豊かさを実感できる安心・安全な社会の実現に向け、成長と分配の好循環をさらに推し進めるための施策を盛り込んだ「令和7年度予算編成大綱」及び「令和7年度税制改正大綱」を策定し、約115.5 兆円の「令和7 年度予算案」が決定されました。
次に、憲法改正であります。自民党の憲法改正実現本部では、国民の理解を得るため憲法改正研修会と国会での具体的な憲法論議を車の両輪と位置付け、積極的に活動を展開してまいりました。
憲法改正研修会は、都道府県支部連合会の憲法改正実現本部や地域の支部などが中心となって、国民の幅広い理解を得るため各地で積極的に開催してまいりました。
衆議院憲法審査会においては、自民、公明、維新、国民民主、有志の会の5 会派が中心となり「選挙困難事態における国会機能維持」について考え方を整理し、憲法改正に向けた歩みを進めております。
更に、自民党の実現本部にワーキングチームを設置し、緊急事態、自衛隊明記などについて論点整理を行い憲法改正に向け幅広く他の会派との協議も進めることとしております。
また、研修会の資料やチラシなどを全国的に提供するとともに、ホームページにおいて関係資料を掲載し、憲法改正について多くの国民の理解を得られるよう発信を行っております。
次に、秋田県内の最近の経済状況でありますが、全体として回復の動きが足踏みしております。本年2 月の産業別動向では、電子部品の生産額は、車載向け部品で電気自動車(EV)市場が伸び悩んでいるほか、スマートフォン向けの部品が落ち込んでおり、機械金属の生産額は、輸送機械で低迷が続いております。一方で木材業の生産に伴う、製材品も13ヵ月連続で前年を上回っているほか、建設業関係の公共工事請負額は、年度累計で前年を上回っております。さらに個人消費は3ヶ月連続で、新車乗用車販売台数は2 ヶ月連続でそれぞれ前年を上回るなど、回復の兆しがみられます。
雇用関係では、有効求人倍率が前月と同水準の1.23 倍となっており、新規求人数は、前年比10.5%減となり、7ヶ月連続で前年を下回っております。
自民党秋田県連は今後とも県内外の景況や雇用情勢を注意深く見守り、県連所属国会議員や県議会議員を先頭に県内各地域・各企業団体などの要望の実現に努力してまいりましたが、なお一層、県民の皆様の暮らしや豊かさに直結する施策の推進に努めるとともに、これまでの経験を生かし、地方に経済好循環の成果を広く行き渡らせること、そして、この流れを確かなものにする政策に取り組んでまいります。
次に、県支部連合会各部門の活動状況でありますが、初めに政務調査活動関係であります。
本年4月に党本部において、全国政務調査会長会議が開催され、党本部小野寺政務調査会長は、米国による関税措置について「自動車産業だけではなく、農林水産業や製薬業といった多くの分野で影響があり、国難とも言える事態に党を挙げて国民生活や雇用を守る」と決意を示し、「責任政党として通商交渉及び国内対策を両立できるわが党の強みを発揮する」と述べております。また、参議院議員選挙に向けては「国民に届く政策を共につくり上げる」として、地域の声を生かした政策を実現することを各都道府県連の政調会長と意見の確認をしております。
本年2月、令和8年1月1日から執行される改正政治資金規正法が成立しております。この改正は党全体に関わる内容であることから、理解を深めることを目的とした「改正政治資金規正法勉強会」を党本部と47都道府県連とオンラインで開催し、秋田県連では所属国会議員事務所及び職域支部の代表など22名が参加しております。
昨年も各地域の党員党友や各種団体からの要望や陳情がありましたが、これらのご意見や各種要望などにつきましては、国の施策については、県連所属国会議員と意見交換をしながら、党本部の政務調査会を通じて国へ要請しているほか、県の施策については具体的な実施を県議会などで協議し、成案化するなどその実現に努めております。
次に、組織活動であります。県支部連合会の基盤である支部組織の充実・強化を図るため、休眠支部や活動が停滞している支部の活性化と組織化に努めてまいりました。
昨年も、国会議員を中心に党の支持基盤強化・党勢拡大のため、例年以上に力を入れて党員の獲得に努めてまいりましたが、令和6年12月末の党員数は、地域支部6,943人、職域支部3,578人の合計10,521人となり、前年末と比較して623人の減少となりました。なお、県連所属国会議員の支部や県議会議員の支部が原動力となって新規党員を確保し増員した支部も多数ありましたことをご報告させていただきます。
また、職域支部において新規党員71 名の入党を得て「秋田県遊技産業支部」が新たに設立されました。しかしながら、企業の事業縮小や高齢化などにより党員の減少が見られた支部がありました事を併せて報告いたします。
毎年のことではありますが、地域支部・職域支部ともに党員獲得による党勢拡大が喫緊の課題となっており、各支部が支部設立要件の党員50人を満たす運動を展開するとともに、国会議員の支部が引き続き党員獲得運動に力を入れるほか、県議会議員や各級議員が党員獲得運動の中心となってさらなる党勢拡大に努めてまいります。
次に、県連青年部局の活動は、昨年で4年目となる「毎月街頭行動キャラバン」を県内各地で開催したほか、昨年6 月に全国一斉街頭行動を秋田市で行っております。また、昨年8月はにかほ市において豪雨災害ボランティア活動を行ったほか、本年3月には大船渡山林火災被災者への募金活動を行っております。
また、本年4月に青年局が長年取り組んでいる被災地訪問事業「TEAM11」として、党本部の中曽根康隆青年局長ほか全国の青年部局員・学生部員11名が出席して由利本荘地域及び秋田市で実施するとともに、参議院議員選挙に向けた意見交換会及び街頭活動を行っております。
次に、県連女性局の活動関係では、昨年も児童虐待防止「ハッピーオレンジ運動」を実施し、児童相談所全国共通ダイヤル「189番」を広く周知する活動をはじめとする政策を訴えております。
昨年、9月に開催した女性局常任委員会においては、党勢拡大及び今後の選挙活動並びに秋田県で開催されるブロック会議などについての協議をしております。
10月には、横手市において御法川信英衆議院議員と街頭活動を開催したほか、大館市では福原淳嗣候補の応援のため遊説活動を展開しております。
12月は、北海道・東北ブロック会議を秋田市で開催し、女性議員の育成・登用に関する基本計画実現プロジェクトチームの設置状況及び参議院議員選挙必勝に向けて女性局全体で取り組むべき事案などの意見交換を行っております。
次に、広報活動であります。各支部や党員と県連との直接のコミュニケーションの場として、ホームページに加え、フェイスブックなどにより各級選挙のツールとして活用するとともに、情報発信や意見交換の場を提供しているほか、党本部機関誌「自由民主」や女性誌「りぶる」の拡販に努めてまいりました。また、県議会議員の活動などを中心とした機関誌「リンク」の発行により様々な県政情報や県議会の審議内容などを提供したほか、ポスターの掲示と併せて幅広く広報活動を展開してまいりました。
次に、表彰関係についてご報告いたします。本年3 月9日に東京都で開催された第92回自民党大会におきまして、本県から「岡見逸美氏(ときわ会秋田県支部)、吉田博行氏(雄物川支部)、嵯峨兼信氏(秋田市支部)、髙橋喜志治氏(仙北市支部)、田宮康一氏(大仙市中仙支部)、藤井弘道氏(横手支部)、成田正文氏(山本郡二ツ井支部)、名村クニ氏(秋田県参議院選挙区第一支部)」の8名の皆様が、党への功労による優秀党員として、また、「上小阿仁支部」が優秀党組織として石破総裁からそれぞれ表彰されました。表彰されました皆様の永年にわたる党活動へのご尽力に対し、深く感謝を申し上げますとともに、心からお祝いを申し上げます。なお、党本部推薦により優秀党組織として秋田県連が昨年に続き表彰されております。
ここで永年にわたり党の発展に多大なご貢献をなされておりました党員党友の方々が惜しくも物故されましたことをご報告申し上げますとともに、ここに生前のご功績を称え謹んで哀悼の意を表し、心からご冥福をお祈り申し上げます。
各支部の役員をはじめとする、党員党友の皆様には、支部の総会や各種会合などの開催、党費の徴収、自民党ポスターの掲示、資料の配付などの支部活動に多大なご尽力を賜りましたことに、改めて厚く御礼を申し上げますとともに、今後とも地域に根ざした党活動を展開して下さいますことを切にお願い申し上げます。
党員党友各位におかれましては、わが党の主義、主張、政策をより一層ご理解くださいまして、党員の皆様1人ひとりが知人・友人に声をかけて頂き、党勢拡大に特段のご協力を賜りますようにお願い申し上げます。
終わりに、党員党友皆様のご自愛と益々のご活躍をお祈りし、党情の概要報告と致します。