活動方針

令和7年度自由民主党秋田県支部連合会における活動方針

参院選に勝利し、成果で応える

 本年、わが党は立党70年を迎えます。ここで我々の心に刻むべきことは責任政党としての重みに耐えつつ歩んできた歴史のかたわらで、地域に根差し、共に活動してきた数多くの同志の姿が有ることであります。一人ひとりの党員・党友こそが、わが党の生命力であります。自由と民主の旗のもとで流された汗と涙に報いるために、これからも共に歩む同志を増やし、国民の利益と幸福に向けた政策と将来を見据えた理想を広めることで党勢の回復に努めてまいります。

 わが党は、悠久の歴史や文化、そして家族や地域の絆に育まれてきた日本の国柄を次の世代へと引き継ぎ、常に進歩を目指す保守政党であります。

 今後とも、広く地域の声を聞き、地域に密着した政策で応えるとともに将来に負担を残さぬよう議論を尽くした施策を実行し、地域に立脚した国民政党としてこの先も突き進んでまいります。

 また、これからの成長の主役は地方であり、一極集中を是正し、魅力ある地方と都市がお互いにつながる経済社会をつくることを目指してまいります。

 憲法改正の実現に向けては、「自衛隊の明記」「緊急事態への強化」「合区の解消」「教育の充実」の4項目を党員・党友とともに幅広く共有し「国会での具体的な憲法論議」及び「国民の理解の深化」を
強力に進めてまいります。

 令和7年度秋田県では、地域の賃金水準の向上を牽引する高い付加価値を生み出す企業の誘致につとめることとしています。また、洋上風力発電の導入拡大を契機とした経済や地域の活性化につなげるカーボンニュートラルに挑戦するとともに、日常生活に必要な各種サービスの維持や利便性向上を図るデジタル技術の導入促進を目指すこととしております。

 激甚化・頻発化する自然災害への対策としては、防災対応の迅速化・効率化に向けた災害情報の収集と発信機能の充実強化を図るとともに、ツキノワグマ被害対策としては総合的・効果的な対策の推進を図ることとしております。

 秋田県連としても県民の誰もが真の豊かさを実感できる秋田の実現に向けて、時代に即したこれらの施策を後押ししてまいります。

 秋田県議会においてわが党は、最大会派としての責任の重大さを強く受け止め、引き続き秋田県政を牽引してまいります。

 党運営につきましては、県民との接点である党組織を強化し、信頼の回復と組織拡大を図ってまいります。困難な時だからこそ、総力を上げて党の支持層のすそ野を広げ、盤石な党基盤を確立すべく入党・継続促進運動を強力に展開し、組織活動の原点として一人でも多くの党員を募るとともに、県支部連合会がさらに一体化できるよう党員一人ひとりの参加意識の向上に努めてまいります。

 衆議院における少数与党となった今、わが党が引き続き国民を守る責任政党としての責務を果たしていくためには、参議院選挙の勝利が最重要課題であります。

 参議院選挙は天王山です。わが党は日本の主権を危うくし「日本らしい日本」を損なう政策に対し闘うとともに、人口減少を乗り越えられるかの瀬戸際にある日本を護らねばなりません。

 県民と誠実に向き合い、熱い想いをひたむきに訴えるとともに「握った手の数、歩いた家の数しか票は得られない」ことを胸に刻み、勝利のための運動を強力に展開し、各組織、各世代の力を結集させて一丸となって必勝を期してまいります。

組織活動方針

 党勢拡大は道半ばであり、党員獲得運動を組織活動の柱に据えて「120万党員獲得運動」を引き続き強力に展開し、目標の達成に向けて継続的に党勢拡大を図ってまいります。

 秋田県連の令和6年の党員数は10,521名であり目標の1万2千名には届いておらず、党勢拡大は喫緊の課題であります。

 今年も、国会議員を先頭に地方議員、地域支部、職域支部との連携を更に強め、人と人、地域と地域をつなぐ強靭な党組織の構築を図るための活動を展開し、党員獲得運動の目標達成を目指すことといたします。

 党勢拡大のため党本部が開設している「地方議員センター」を介して党所属国会議員と地方議員が連携しながら地域の政策形成を支援する体制の構築を目指してまいります。また、党本部の地方議員専用サイトを通じて情報収集の強化を進めてまいります。

 青年部局では、ファーストペンギンとしての真価を最大限に発揮することにより、各級選挙の必勝や青年層への政治参加意識の向上を図ってまいります。

 また、各種青年団体との交流促進に力を注ぐとともに、5年目となる「毎月街頭行動キャラバン」を通して青年局の活動や党の政策を広く県民に訴えてまいります。

 女性局は、党勢拡大・女性組織の強化を目指し政治分野における女性の意思をより反映させることを目的とした、「女性議員の育成、登用に関する基本計画」に基づき活動を展開してまいります。

 また、児童虐待防止「ハッピーオレンジ運動」や女性対話集会などの継続を通じて、こども政策、女性の健康増進、女性目線の防災対策などを推進してまいります。

 自民党秋田県連は党員党友を核として、社会のあらゆる分野の友好団体などに広く深く根を張った歴史と伝統ある組織であり、この強固な組織はわが県連のかけがえのない財産であります。

 秋田県連は、各界各層に根差した各種団体との絆を活かしてわが党の支持拡大を図り、さらなる飛躍を遂げるため参議院議員選挙に勝利し、自民党に期待を寄せる民意に的確に応えてまいります。

 このため、自民党本部や県連の政策を県民の皆様に真摯に訴え、わが党に対する信頼の回復と支持の拡大につながる地に足のついた活動を展開してまいる決意であります。

 以上を本年の組織活動の重点事項として取り組んでまいります。

政務調査活動方針

成長を力に新しい秋田をつくる

 自民党秋田県連の本年度の政務調査活動方針は、県民の皆様の声を真摯に聞き、変化する環境に対応しながら、様々な課題を的確に捉え、党本部とともに活動してまいります。

1 未来への大胆な成長戦力と中小企業への支援

 県民全ての世代が将来にわたって安定的な賃金上昇に浴するため、成長型経済への動きを加速することで、成長と分配の好循環の実現を目指してまいります。

 中小企業政策では、持続的な賃上げの実現と、物価高や人手不足への対応に向けて、創業支援、生産性向上、事業承継、経営改善支援対策を推進し、地域経済の成長を支援してまいります。

2 暮らしを守る物価高騰対策

 賃金や所得の安定的な増加が実現するまでの間、家計を温め、暮らしを支えることを最優先に、現下の物価高の影響を受ける幅広い方々へのきめ細かな生活支援対策に取り組んでまいります。

3 地方創生政策の推進

 「地方こそ成長の主役」との発想に基づき、日本の経済成長の起爆剤となり得る地方の実現を目指し、知恵と情熱を活かして地域の可能性を導き出してまいります。

 また、観光は地域経済の柱との認識のもと、持続可能な観光地域づくりを目指し、国内への誘客や秋田へのインバウンド誘客促進などの観光振興対策を強化してまいります。

4 農林水産業のさらなる振興

 米や野菜・果樹、畜産などの生産基盤強化と経営安定対策を着実に実施するとともに、農地の集積・集約化や新規就農者の育成・確保につとめ、スマート農業の推進強化に取り組んでまいります。

 さらに中山間地域の振興、家畜伝染性疾病の発生予防やツキノワグマなどによる鳥獣被害対策を徹底してまいります。

 森林・林業・木材産業を総合的に推進し、国産材の需要拡大や森林整備・治山対策を推進してまいります。

 海洋環境の変化に対応した資源管理の実施や、人材の育成確保、水産業のスマート化、養殖業の振興を図り、漁業経営の安定対策に取り組んでまいります。

5 災害対応の強化と防災・減災、国土強靭化の推進

 激甚化・頻発化する自然災害から県民の生命と財産を守り抜くため、県民の生活と経済活動を支えるインフラの維持・更新整備を強力に推し進めてまいります。

6 豊かな暮らしをつくる安心社会の実現

 医療・介護・福祉分野で働く方々の処遇改善を図るとともに、医師の偏在化への対策の強化や地域医療体制の充実などを推進してまいります。

 また、周産期・救急・災害医療体制などの充実や介護人材の確保に努め、安心で質の高い医療・介護を推進してまいります。

 さらに、誰もが安心して暮らせる社会の実現のため、あらゆる分野における政策決定過程に女性が参画する社会の実現に取り組んでまいります。

 治安対策としては、情報化の進展による「顔の見えない犯罪(特殊詐欺被害)」などが増加するなか、県民の安全・安心に関するニーズを的確に捉えた犯罪防止対策を強力に推進してまいります。

7 少子化対策・こども政策・スポーツの振興推進

 こども・若者が将来にわたって豊かな生活を送ることができる「こどもまんなか社会」の実現に向けた取組みを進めてまいります。

 少子化・人口減少については、若い世代の視点に立ち、若者や女性が将来への希望を持てるよう、若い世代の所得の向上や雇用の安定のほか、社会の意識醸成などに取り組んでまいります。

 また、「スポーツ立県あきた」の実現に向けて、地域のスポーツ振興を通じた子供の体力向上や県民の健康づくりに取り組むとともに、障害者のスポーツ振興を支援してまいります。

8 拉致問題の早期全面解決

 すべての拉致被害者の即時帰国実現のため、あらゆる手段で全力を尽くすとともに、拉致問題を決して風化させないとの決意のもと、県民運動の喚起につながる啓発運動を展開してまいります。

9 憲法改正の実現

 憲法は「国のあるべき姿を示す」国家の基本法であります。「国民主権、基本的人権の尊重、平和主義」という三大原理を維持しつつ、時代や社会の変化に応じた改正が必要であります。

 立党以来わが党は、「現行憲法の自主的改正」を党是に掲げ、憲法改正実現を目指し歩んでまいりました。現在、憲法改正に関する「条文イメージ(たたき台素案)」として、①「自衛隊の明記」、②「緊急事態への強化」、③「合区の解消」、④「教育の充実」の4項目を掲げ、県民の皆様の幅広いご理解をいただくため、各地で対話集会や研修会などを開催しており、今後も憲法改正の必要性を丁寧に継続的に説明してまいります。

 今後は、県連所属国会議員及び県議会議員に加え、県連所属市町村議員や県連支部組織などのすそ野に議論を広げ、きめ細かく積極的に研修会を開催するなど、憲法改正を県民運動として展開できるよう努めてまいります。

広報活動方針

 本年の広報活動は、わが県連のひたむきな姿勢を県民に訴えていくことで、政治への信頼回復を図るとともに、さらなる党勢拡大へと繋げてまいります。

 また、憲法改正の実現には県民の幅広い理解と支持が必要であり、講師を招いての研修会を開催するなど積極的な広報活動を実施してまいります。

 多種・多様な情報が混在する現代社会において、県民の皆様が正確な情報を受け取ることができるようにするとともに、県民目線に立った分かりやすい情報を発信することで、一人でも多くの皆様に理解をいただけるよう努めてまいります。

 以上の基本方針のもと、県連では引き続き、次の広報活動を推進してまいります。

1 各地域への広報板の設置

 夏の参議院議員選挙を見据えて、県議などの支部である地方選挙区支部の活動地域へ自民党の広報板を設置し、党の政策や方針、活動状況などはもとより、党の政治活動用ポスターや政党演説会告知用ポスターの掲示を進めてまいります。

2 党の機関紙などの拡販

 定期的に発行されている党機関紙「自由民主」の拡販につとめ、党本部で決定した事項だけでなく、与野党間での議論過程におけるわが党の考えを分かりやすく伝えることに努めてまいります。

3 ポスター・宣伝車・SNS などの効果的な活用

 各支部との密接な連携のもとに、ポスター、ビラ、新聞広告、街頭宣伝車などの活用はもとより、県連ホームページに加え、フェイスブックによる積極的な情報発信を行うとともに、新しい支持層の開拓に全力を傾注してまいります。

 また、「参院選候補者紹介サイト」を立ち上げるほか、若年層及び無党派層対策としてショート動画を活用したSNS 発信により、わが党の政策や候補者が訴える政策の周知を徹底してまいります。

 以上の広報活動を通して、県民の皆様の期待に沿うべく不断の努力を重ねながら、夏の参議院議員選挙必勝の決意で臨む自民党の姿を積極的に発信してまいります。